もうすぐバリはニュピです。

2025年のニュピは3月29日。
私は昨年まだインドネシアに住んでいるときに体験しました。
とても良かったので記録として残そうと思います。
ニュピってなに?
ニュピ(Nyepi)は、バリ島の新年(サカ暦の新年)を祝うヒンドゥー教の静寂の日です。
毎年春頃に行われ、この日は外出・仕事・灯り・娯楽が禁止され、空港も閉鎖されるほど徹底的に静かになります。
前日には悪霊を追い払うための「オゴオゴ」という巨大な鬼の人形を使ったパレードが行われます。
2024年のニュピはは3月11日でした。
前日は「オゴオゴ」のため場所によっては早めの時間から通行止めになると
聞いたので10日の午前9時到着の飛行機でジャカルタから向かう。
3時起きだったけど、飛行機で寝たりして問題なかった。
オゴオゴとは?
オゴオゴとは大晦日のお祭りでビジュアルは青森のねぶたのような感じ。
村ごとに邪悪な形相の大きな張りぼての人形を作成し、街を練り歩きます。
各家々で大きな音を出し家から追い出した悪霊をオゴオゴに乗り移らせて
最後には焼き払うらしい。

ホテルの人に聞いたところによると地域ごとに特性が現れているらしく
ウブドは芸術性が高いそう。
デンパサールが一番盛大で他は資金力があるところは本気度も高いと言ってました。
伝統もやはり経済に左右される。
そして私たちが行ったヌサドゥア地区も大型ホテルも多く華やか。
ちなみにオゴオゴを燃やす様子も見たくて見ることができるか聞いてみたら
ヌサドゥアはコンテストがあるらしくしばらくは保管するとのことだった。
場合によっては売却されることもあるそうで、(悪霊が乗り移ったものを保管するのは
怖いなあ)という思いと完成度の高いオゴオゴ焼くのは勿体無いので
それもまた良いのかな?と思った。
もしかしたら売却前に悪霊祓いとかするのかな?
ヌサドゥアでのオゴオゴ
この日はあいにくお天気が悪く降ったり止んだり。

インドネシアには雨を止める「レイン・ストッパー」というシャーマンが
いるらしく、今頑張ってるのでしょうとホテルの人が言っていた。
こういう土地に根付いた風習はワクワクする。
「レインストッパー」って名前もかっこいいウェザーリポートかな(ジョジョ脳)
シャーマン以外にも近年は雨払いの機械も使うらしいです。
近代化もしているのね。
夕方まではホテルでのんびりと過ごしたのだけど
お昼寝をしていた友達が起きてくるほどの大雨だった。
でもシャーマンも祈ってくれてるしオゴオゴは見ることができるだろう。
謎の自信があって小雨になるのを待つ。
夕食を早めに済ませて午後8時ごろ。
雨が止んだ。やっぱりね。
パフォーマンス会場に向かって歩く。
道路沿いからオゴオゴが練り歩くのをみる予定だったのだけど
なんとホテルのご好意でステージ鑑賞のVIPパスを頂いてしまった。

思いがけぬ幸運。
総合芸術としての「オゴオゴ」
これがかなり良くて。
オゴオゴのユニークな造型を楽しむだけのつもりだったのだけど
ステージがすごく良かった。

通りすがりで見るだけでは体験できない各村の
演出が素晴らしい。
ダンス、音楽、照明、オゴオゴの形、動かし方。
それぞれに個性がある。
正面から座って見ることができたのもラッキーだった。
正直なところ今回の旅はニュピの静けさや星空への興味の方が
高かったのですが、オゴオゴに心を持っていかれました。
帰国して、デザインや映像に造詣が深い友人に動画を見せたら
「すごいかっこいいね!その動画欲しい」と言ってた。
玄人が観ても楽しいと思う。
疑問に思ったこと
素晴らしい演目を観ながら疑問に思ったこと。
①オゴオゴは各村で作っているというが、デッサン力のある人が
作っている造形物に見える。各村で担当する人や外注さんがいるの?
それとも雛形みたいなものがあるんだろうか?
②テーマの選別方法は?誰がどうやって決めるの?
③立体物、演奏、ダンス、構成、照明などどのくらいの期間で練り上げるのか?
④関わっている人にギャランティは出るの?名誉的なものになるの?
この辺りどうやって調べれば良いのやらわからず。
いい文献とかないかしら…?
ネトフリのドキュメンタリーとか作って欲しい。(人任せ)
そういえばAyana Resort and Spa Bali(アヤナ・リゾート・アンド・スパ・バリ)
サカ美術館という美術館があってニュピに関する展示や映像があったと聞いた。
アヤナホテルも宿泊候補として良いかもしれません。
ニュピ
興奮と熱狂の翌朝。
午前6時からはうって変わって静寂の一日。
バリ・ヒンドゥーのお正月ニュピです。
火、電気を使わない、外出、仕事禁止。
騒ぐのも禁止。
道路には見回りの人以外誰もいない(らしい。確認はできない)
車の音もしない。驚くのは空港も閉鎖される(トランジットは可と何かで読んだ)
バリの人々はこの日は静かに瞑想をして過ごすそうです。
私たち旅行客は外には出られませんが、ホテル内は自由に動けます。
勿論うるさく騒ぐのは禁止ですがヴィラの中のプールは使えました。

ホテルのプライベートビーチに出るのは禁止。
ホテルによってはニュピのアクティビティを出しているところも
あり、選ぶホテルによって旅行者にとってのニュピの体験は変わりそうです。
ホテルカユマニス
私は友人のご縁で「カユマニス」に2泊しました。
ホテルについては別記事で。
いろんなホテルがニュピのパッケージを出しているので
ホテルラバーには見比べて選ぶのも楽しいと思います。

お邪魔させてもらってる身、迷惑はかけないよう静かに過ごしつつ
ホテルの美味しいお食事と至福のマッサージを堪能。

ゆっくり本を読んだりして夜は星空も眺めることが
できました(写真は撮らなかった)
夕方曇り空だったので。晴天だったらもっとすごい空だったのかも…と
思いながら眠りについた。
大きなサプライズ。ありがとうバリ
最終日。
ホテルから空港へ向かう道中、
昨夜のオゴオゴを置いてある場所に遭遇!
明るい太陽のもとで見られるとは思わず友人と大興奮
ドライバーさんに止めてもらって一体一体ゆっくりと鑑賞しました。
そして私たちが「一番かっこいいね!」と言っていたオゴオゴの
チームが偶然にもいて一緒に写真を撮ることができました。

すごい偶然!
みんな若くて伸びやかでキラキラしてた。
少しだけど彼らの様子を見られたのも嬉しかった。
今回の旅で得たもの
ジャカルタからなら比較的アクセスしやすい異文化体験ができるニュピ。
日本からだと少しハードルが高いかもしれませんがその場合はちょっと長めに
休暇をとって、非日常のバリと日常のバリ、両方楽しむのも
良いかもしれません。
空港への車中でドライバーさんが話してくれた
バリヒンドゥーの死生観に関する話が心に残った。
たくさんの刺激と穏やかな休息と
考える時間をもらえたとても良い旅だった。
バリのニュピ旅行おすすめなのでご興味ある人はぜひ
体験してみてください。
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